至福の味との再会

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ふたたびイスキア旅行の話に戻ります。

 

イスキアはドイツからの長期滞在者が多い島です。

(最近はロシア勢も多いみたいで、ロシア語表記も見かけましたけどね。)

 

上の写真の二人のおばあさんも、たぶんドイツ人でしょう。

女友達二人でやってきて、ゆったりと海を見ながらテラスでワインを飲んでる。

いいな~素敵♪

モカさんも将来は、女友達と気ままな旅をするおばあさんになりたいです。

派手な色の服を着て、好きな時間に寝起きして、好きな時間に飲んで。

観光のために動き回る旅じゃなくて、のんびりと、その土地の空気になじんでいくような・・・。

うっとり。

 

さて。

毎年同じ場所に行くことの利点は、土地勘ができて、馴染みの顔や店も増えてくるということかもしれません。

去年初めて訪れてから、また絶対に行きたい!と再会を願っていたお店がありました。

去年の記事はこちら。

 

誰にも教えたくないお店No1なので、店の名前は書きません(笑)

 

これでも、暗くなって電気が点いたのでわかりやすくなったほうです。
これでも、暗くなって電気が点いたのでわかりやすくなったほうです。

相変わらず、どこがレストランなんだか(苦笑)

看板もない。石塀に囲まれて、中の様子はまったく見えない。

夕方の薄暗い時間、門灯もついていない状態だと、入り口を見つけるのが非常に困難な、予約のみのお店。

去年、初めてここを訪れた時にはビクビクしたものでした。

迷いに迷ってこの玄関にたどり着き、入り口のインターフォンで名前を告げると、ようやく入場を許されます。

 

去年よりは多少マシな写真になったかな?
去年よりは多少マシな写真になったかな?
ところ狭しと自家製野菜が置かれた庭。
ところ狭しと自家製野菜が置かれた庭。

門からくねくね道を上り、自家製野菜や保存食が並べられた素敵なお庭を通ってレストランに入ります。

 

どことなくお茶の水博士に似た(?)店主と一年ぶりの再会です。

店主「おぉ、君か。久しぶりだね。戻ってきてくれて嬉しいよ。一年ぶりかな?」

す、すごい記憶力。。。

どうもイスキアの人々は、記憶力がいい。

日本人は珍しい、というのはあるとしても。

 

「さぁさぁ、今日は何を食べていくんだい?」なんて言いながら、アンティークな農具が飾られた室内へ。

 

ワインも自家製。店主の自慢です。
ワインも自家製。店主の自慢です。

席につくと、早速店主のご自慢の自家製ワインを出されます。

この店では、ワインはこれしか選べません(笑)

でもね、美味しいんですよ。

癖がなくて飲みやすい赤ワイン。

 

去年は名物のウサギを食べて大満足したんですが、今年はウサギではなく、前菜とプリモからチョイスすることにしました。

(ウサギは事前に予約が必要)

 

四人前くらいあるというウサギを、美味しさのあまり二人で平らげてしまったのは、良い思い出ですw

満腹すぎて食い倒れるかと思ったけど。

 

 

前菜盛り合わせ。この店には、前菜は盛り合わせ以外のものはないw
前菜盛り合わせ。この店には、前菜は盛り合わせ以外のものはないw
ぷっくり、厚みのあるムール貝。
ぷっくり、厚みのあるムール貝。

まずは前菜盛り合わせ。

その日にあるものを、店主が適当に見繕って(笑)持ってきてくれます。

 

この店はねー、本当に前菜が美味しい!

アーティチョークの焼いたのも美味しかったし、中にチーズが入ったフライも熱々で最高~。

ムール貝もふっくらプリプリで、素材の味が活きてます。

野菜は基本的に全部自家製なので、素材の良さを活かしたシンプルな味付けがほとんど。

 

次々にお皿が運ばれてくるので、普通の日本人の胃袋なら前菜だけでお腹いっぱいになってしまうかもしれません・・・。

モカさんは普通の日本人の倍くらいの胃袋を持ってるので、この辺りはまだ余裕です。

 

私のプリモ。
私のプリモ。

そして、プリモ。

私が選んだのはチーズリゾットです。

去年、この店を紹介してくれた地元の夫婦が、「あの店のリゾットは美味しい」と言っていたので。

 

うん、チーズがすっごく濃厚!たら~んと糸を引きます。

ちょっと燻製チーズも入ってるのかな。

 

ちなみに、この店にはメニューなるものは存在しません。

微妙にイスキア訛り(ナポリ訛り)の店主の口頭で、その日のメニューを聞きます。

これが結構難易度が高い。

普通のお店なら口頭でも全然問題ないんだけど、なんでだろ、ここの店主のイタリア語は聞き取りにくいんですよ。

たぶん、方言もかなり使ってるんだろうなぁ。

 

次は、この店のパスタも食べてみたい!

 

海の幸グリル。
海の幸グリル。

リゾットってお腹が膨れるんですよね~。

ボリュームもたっぷりすぎるほどだったし、私はこの段階でほぼ満腹だったんですが、連れが「どうせならセコンド(メイン)も食べてみたい」と言う。

 

で、何か軽く、少なめで持ってきて~と店主に頼んだところ、ドーンと海の幸のグリルがきた(笑)

巨大なエビとイカ焼き。

もうお腹いっぱいだよ~!いっぱいだけど美味しいから、残せないよ~!(>_<)

 

・・・というわけで、この日も昨年同様、お腹がはち切れそうになったのでした。

 

 

これは宿泊してたホテルの写真。
これは宿泊してたホテルの写真。

別れ際、店主がやってきて「じゃあまた次回、待ってるよ。君が来るのはまた春かな?最低でも一年に一回くらいは会わなくっちゃね♪」と爽やかにウインクしてくれました。

 

たぶん来年また行っても、同じ気楽さで、「よぉ、久しぶりじゃないか。」とガッチリ握手してくれるんだろうと思います。

ワインのコルクを抜きながら、「今日は何食べてくんだい?」と聞かれる様子が目に浮かぶよう。

 

店主の自宅に招かれているような気分になる、そんな隠れたレストラン。

イスキア島民でも知らない人も多いらしくて、本当に知る人ぞ知る店らしい。

店との出会いと再会に、感謝。

来年もまた会えることを祈ります!