ずいぶん前の話になりますが、7月の頭、夕方ベッドにごろっとしながら新聞を読んでいたら「土星の輪の観測会」という記事を見つけたので、こりゃ大変だと出かけてきました。
coccolobluは星を見るのが好きです。
星に限らず、空なら何でも好きかな。
小学生の頃住んでいたマンションでは西に向かった大きなテラスがあって、目の前には何も遮る物がなく、だだっ広い空が全部自分一人のものでした。
テラスに置かれた鉄棒の上に寝転がるという荒技を覚え(笑)、夕暮れ時や夜の星空を、好きなだけ眺めたものです。
当時は年の初めには、その年の天体の動きと空のイベントを書いた天文雑誌を、毎年大喜びで買いに行きました。
まぁなんつーか、あまり子供らしくない小学生でしたが(笑)
そんなわけで、無料で参加できる土星の輪観測会なら是非行かなければ!とわざわざフィレンツェから駆けつけたわけです。
観測会はキャンティの近くだったんですが、すでに陽も暮れていたので途中で夕食を食べることにしました。
で、タイトルに戻ってくるわけですけども。
このキャンティ近くのレストラン、今年オーナーが変わったばかりで今は若い夫婦がおじいちゃんおばあちゃんと一緒に切り盛りしていたんですが、これが大当たりだった!!!
まず、出てきたパンの種類の豊富さにびっくりです。
フォカッチャ、トスカーナパンはもちろんのこと、木の実が入った黒パンなんかもあり。
パンが美味しい店は料理も美味しいとはよく言われることですが、これは期待大です。
美味しそうなフレッシュ・ポルチーニ茸が並んでいたのでセコンドでしっかり食べようと思い、プリモは「キノコのリゾット」と書いてあったシンプルなものをチョイス。
・・・のハズが。
普通、イタリアのレストランのメニューに「キノコ」としか書かれていない場合、出てくるのはマッシュルームとかであって、ポルチーニのような高級キノコは入っていません。
ところが、この店では「キノコのリゾット」を頼んだらポルチーニがごろごろ入った、良い香りのリゾットが運ばれてきたではないですか!
びっくり!!
タイトルの下の写真は、連れが頼んだ黒トリュフのタリアテッレ。
これもメニューで値段を見た限りではどうせトリュフペーストを使ってあるだけだろうと思ってあなどってました・・・。
こんなにフレッシュなトリュフを削って出してくれるんなら、私もこれ頼めば良かった!!!
しまったーーーーー!!!
(と言いながら横からどんどんつまんだcoccoloblu。当たり前w)
セコンドには、生ポルチーニのカルパッチョと、ポルチーニのフリットを。
ポルチーニのカルパッチョって初めて食べた~♪
とにかくびっくりしたのは、その量。
ルッコラの上に生ポルチーニが載ってるんですが、何層にも重なって盛りつけられていて、食べても食べても一向になくならない!
そして、カルパッチョよりも更に更にびっくりしたのはこのフリット!!
フリットは定番料理なのでよく食べるし、自分でもよく作るんですが、こんなにサクサクで、ポルチーニの風味が活きているフリットは初めてかも。
後で店の人に「このフリット最高!サクサクで美味しい!」と伝えたら、シェフの奥さんがハニカミながら「そうなの、彼は揚げ物がとっても上手なのよ」と自慢してくれました。
料金も良心的で、ファミリー経営の温かさもある、大満足のレストラン。
これはいつかまた行くこと決定です!
夕飯を食べてる間に霧が出てきたので一時は大丈夫かなと心配になったけど、山奥に着く頃には晴れ、土星の輪もちゃんと見ることができました。
観測会は非常にゆるやか~で小規模なアットホームなもので、新聞のイベント欄を見て来ましたなんて人は私くらいだったかな。
主催者でさえ新聞に出たこと知らなくて、「あれ?そうなの?」だそうで(笑)
天体観測会の様子はあまりに暗かったので写真はありません。
星好きな人たちの集まりだったから、星座を色々教えてもらったり、のんび寝椅子にねそべって山ほどの星を眺めたり、楽しい会でした。
それから少し経って、↑の写真にあるプレゼントをもらいました。
これはラテン語表記の、星座版。
日付と時間を合わせてその時の星の位置と、どんな星座が見えるのかを調べるものです。
日本では持ってたんだけど、こっちにはなかったからとても嬉しい!
表記は全部ラテン語なので、星座を見つける時はまず「えーと、北斗七星はイタリア語ではカッロだったよね、じゃあカッロのラテン語は・・・」と二段階翻訳が必要です(爆)
でもそんな不便さが、好き。
ラテン語で星の名前を覚えるというのも、素敵かなと思ってみたり。
空気が澄む冬になったら、また沢山星を見られるかな。
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