太陽の味がするトマトソース

今年もまたこの季節がやってきました。続きを読むをクリック。
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チビタの様子はまた次回とか書いておきながら、アッサリ違う内容をアップする(笑)

どうも、期待を裏切るcoccolobluです。

 

今年のイタリアは涼しい!快適!過ごしやすい!!!

一時期とっても暑くなりましたが、暑さが続いたのも一週間~10日間ほど。

爽やかな風が吹いたと思ったら急に肌寒いくらいになったり、良く言えば過ごしやすく、悪く言うと夏らしくありません。

 

でもたとえ夏らしくなくても、季節は夏!

夏といえば、保存用トマトソースを一年分作るという一大作業があります。

 

最近では生粋のイタリアマンマでも家庭でトマトソースを一年分作っているという人はかなり少ない(特にフィレンツェのような都会ではもう滅多に聞きません)ですが、coccolobluは去年からある程度の量をまとめて作っています。

 

 

そもそも、なぜわざわざ暑い夏に作るのか。

そりゃあもう、夏のフレッシュなトマトが一番美味しいからに他なりません。

新鮮な季節の野菜に勝るご馳走はないし、保存料とか添加物とか使わずに昔ながらの方法で家庭で作るトマトソースに勝るソースはなし!

 

去年、何人かの人に作り方を聞かれたので、今年はレシピをアップしておきます♪

 

湯むき中~。
湯むき中~。

<イタリアマンマ流、トマトの瓶詰めレシピ>

 

材料:トマト(私は一度に6kgくらい使って、大瓶に6本ちょいできました)

お好みでバジル、ニンニクなど

 

作り方:

1.トマトに十字に切り目を入れ、湯むきします。

(湯むきした後のトマトはざるにあげておく。後で説明するけど、この時ざるの下に器を置いておくと良い)

 

2.湯むきしたトマト、お好みでフレッシュバジルや薄切りしたニンニクなどを瓶につめ、すりこぎなどでギュウギュウに詰める。

(あるいはピューレ状に潰して詰めてもよし)

 

煮詰め中。
煮詰め中。

3.瓶に軽くフタをする。(あまりギュっと強く閉めると空気が出ないので、きつくしすぎない)

 

4.大きな深鍋に水を入れる。

 瓶同士がぶつかって割れないように布巾で包み、鍋の中に入れ、火にかける。

 

5.水が沸騰してから30分くらい煮る。

 

6.火を止めてそのまま冷やす。

 

ハイ、出来上がり!!

 

簡単でしょ?そしてとぉってもシンプル。

煮ている間に瓶から空気が出て、中は真空状態になります。

取り出した後、フタがペコペコしなければ空気がちゃんと抜けてます。

ペコペコしていたら失敗なので、もう一度作り方の4.からやり直しましょう。

 

最高のトマトソースです♪
最高のトマトソースです♪

こうして出来上がったトマトの瓶詰めは、冷暗所(冷蔵庫保存する必要なし。常温でOK)で1年は保ちます。

今頑張って作っておけば、冬でも夏の香りがするトマトソースが食べられるというわけ。

 

材料を見てもらえば一目瞭然ですが、余計なものは一切入ってない、素材の味のみ。

塩とかコショウとか、そういう味付けも一切していません。

使う時は市販のトマトの缶詰とかと同じ感覚で使ってください。

(でも無駄な物は加えないように!!ケチャップなんか加えちゃ絶対ダメですよ!素材の味が一番!)

 

一度手作りのトマトソースを食べてみれば、味の違いはハッッッキリわかると思います。

市販のトマト缶とは全然違う、優しくて素朴な、夏の日差しをたっぷり受けたトマトの味。

ちょっと大げさだけど、本当に「太陽の味」がするんです。

 

 

今回は6kg作りましたが、これでは一年分にはなりません。

去年は二回にわけて10kgほど作って、大事に使って冬半ばくらいまではあったかな。

今年は12kgは最低でも作りたい!!!

 

トマトはできる限り、市場で仕入れた新鮮な物を使うことにしています。

素材勝負、ですものね。

スーパーのトマトは市場より安いですが、質は断然市場が良いです。

 

熱い煮込み作業の後の、この日だけの一杯!
熱い煮込み作業の後の、この日だけの一杯!

レシピの行程1.で「後で補足する」と書いたことですが。

 

湯むきしてざるにあげたトマトからは、水分が出ます。

透明な水分なので一見すると「水かな?」と思えますが、これをあなどってはいけません。

実はトマトの爽やかな味が凝縮されていて、飲んでみるとスッキリ爽やかなトマト味。

 

トマトを絞ったトマトジュースは苦手な私ですが、このトマト汁はくどさがなくて好きです。

なので捨てるのはもったいない!というわけで、ざるの下に器を置いておくことをオススメしたわけ(笑)

 

この汁は煮込み作業の間冷蔵庫で冷やしておいて、後でトマトカクテルにします。

 

<トマトカクテルのレシピ>

1.↑で器にためておいたトマトの汁を冷蔵庫で冷やす。

 

2.コップに入れ、ジンを少し加え、氷を入れる。

 

3.お好みで、すりつぶしたミントの葉を加えるとますます爽やか!

 

出来上がり~♪♪

 

トマトの煮込み作業で疲れた後は、夏空を見ながらこの特製トマトカクテルを飲んですっきり爽やかな気分に。

一年のうちでトマトの瓶詰め作業をした日にだけ飲むことができる、特別なカクテルです^^

 

この作業をすると、「あぁ、夏だな~」という感じ。

外からは明るい日差しが差し込み、セミの声がじゅわじゅわ響いています。

季節を感じる暮らし、おすすめです☆

 

今日のフィレンツェの空。
今日のフィレンツェの空。