ようやくローテンブルクです。
ロマンチック街道の中でも、観光という視点で見ればこの街は目玉とも言える観光都市。
規模も中程度でこじんまりまとまっており、中世の街並みが非常によく残されています。
そして、お土産屋さん、クリスマスタウン、テディベアショップなど、これでもか!!!とウキウキ要素が詰まっています。
可愛いもの好きな女性にはたまらない街と言えるでしょう。
coccolobluは結局、この街に居座ることにしました。
ロマンチック街道の更に北にある街も幾つも見に行ったし、温泉にも行ったけど、宿は常にここローテンブルクのまま。
結局5泊くらいしたんだったかな?記憶が曖昧ですが。
ちょっと写真の数が多いので久しぶりにフォトギャラリー形式にしましたけども、小さい写真はクリックで拡大します。
この街は、とにかく日本人が多かった。
観光客の数もダントツで日本人でしたし、働いている人も多かった。
自分がどこにいるのか勘違いしちゃいそうなくらい、日本語が溢れています。
レストランには日本語のメニューもあったし!!
でも、日本人が来たくなる気持ち、よくわかります。
ドイツに求める中世のイメージや、お楽しみが盛りだくさんの街だから。
むしろ、他の国の観光客が少ないことに驚くな。
イタリア人の友人たちでロマンチック街道の存在を知ってる人も一人もいなかったし。
近くだから意外と知らない?
それとも日本人は、よっぽど面白い場所を探し出すのがうまいのかな?
この街には沢山の見所がありますが、coccolobluは怖がりなので市長が収監されたという牢獄や、拷問博物館とかそういうのは全部パスです。
ヨーロッパの拷問、こえ~~~!(冷や汗)
拷問と言えば、宿の主人にはここは最期の魔女が処刑された街だと教えられました。
そういう視点で見ると、テーマパークのような可愛い街も、また違った風に見えてくるから不思議。
街の広場には、時間になると観光客が集まって何やら上を眺めています。
というのも、この建物にあるからくり時計が、この街のある有名なシーンを人形で再現してるからなんです。
わかるかな~?
時間になると小窓が開いて、人形が出てきます。
これは、この街の歴史上とっても有名かつ、親しまれているあるエピソードに基づいています。
ネルトリンゲンの時と同じく、詳しいことは全部割愛しますが・・・。
ものすごく簡単に説明すると、時は17世紀、この街とは宗派の違う軍がおしよせてきて、軍の駐屯地にするため街を開放しろと言ってきます。
街側は、これを断固拒否。
戦ったはいいものの、結果は惨敗。
敵さんの将軍は、「もう怒ったもんね!街全部焼き払っちゃる!市長など役職のある者やその家族は、全部皆殺しの刑じゃ!!」と宣言。
街が悲しみに沈む中、市長その他処刑の決まった人たちは、「あのー、実はこのフランケン地方のワインってものすごく美味しいんですよ。ちょっと飲みでみません?」と酒宴を提案。
ほろ酔いで気分の良くなった将軍はそこにあったとんでもない大きさの杯を見て、「あれいっぱいのワインを一息に飲み干す者がいたら、みんな殺すのやめるよ~。」と(笑)
この大役を買って出たのが老市長。
3.25lのワインを文字通り「死ぬ気で」飲み干し、街は救われたのでした。
めでたしめでたし。
・・・要するに、ネルトリンゲンがブタによって救われた街なら、ローテンブルクは酒飲みの市長によって救われた街。
まぁ私だって、日の出と共に処刑されると決まっていれば、死ぬ気でそのくらい飲みますけどねー。
このストーリーは劇にもなって毎年上演されており、とっても人気なのです。
coccolobluは地図も持たずに旅をしてたので、現地に到着するまでその街のことを何も知りません。
降りたってみて、気に入った街なら宿を探す。
もっと長居したくなったら、翌日の朝宿の人に「もう一泊するよ」と告げる。
ひたすらその繰り返し。
気がついたらローテンブルクから動くのが嫌になって、そのまま旅の終わりまで留まっていました。
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tomaka (水曜日, 22 9月 2010 15:08)
へぇ~~~~~~
日本人観光客がそんなに多い街なんですね。
私が出張で行くヨーロッパは最近ほとんど中国人。
なんか少し安心しました。
酒を飲んで救われた街。
素敵~~~。
私は酒は強くありませんが、街が救えるならがんばっちゃうかも・・・。
coccoloblu (金曜日, 24 9月 2010 17:52)
tomakaさん、
ドイツ・ロマンチック街道添いの街はどこも、とっても日本人が多かったです。
ガイドブックや立て看板にも日本語が書かれているくらい。
酒で救われる、平和で好きです(笑)