Molvenoでは人生初の本格的山歩きにも挑戦しました。
宿のローマご主人が、「明日は天気がいいから是非とも山に行くべきだ。とっても素敵なハイキングコースだから!」とあまりに強く薦めるので、じゃあちょっとだけ歩いてみようかなぁということになったのです。
この体験についても詳しくは阪急交通社の現地生情報に書いてしまったんですが・・・。
この写真は一番最初のリフトで撮ったもの。
手前の麦わら帽子は私のオニュー麦わらです(笑)
イタリア人は、ほとんど帽子を被っていないか、被っていたとしてもスポーツキャップ。
ただでさえアジア人をまったく見かけないこの地で、こんな大きな麦わら帽子被っていると、注目度絶大でした。
森の中をずんずん歩いて登っていくと、段々と見晴らしが良くなってきます。
上に行けば行くほど、景色が良くなってくる。
まだこの辺りでは元気も有り余ってるし、とにかく景色を見るのが楽しいので疲れを感じることもなく、グングン登っていきました。
山歩きコースには必ず、所々に休憩所の山小屋があります。
私たちが選んだコースには休憩所が三つ。
2時間半ほど歩いて、まず最初の休憩所に着きました。
ちょうどお昼ご飯の時間だったので、美味しいスパゲッティと小ビールで乾杯!
相席になった三人組はMolvenoがあるTorentino州出身の方で、県庁所在地(?って言うの?)のtorentoに住んでいるとのこと。
色々と情報をいただいて、楽しいランチになりました。
本当はここまで歩いたら引き返すつもりだったcoccoloblu。
木陰に陣取ってビニールシートを広げると、食後はのんびりレース編みをしておりました。
空気は美味しいし、景色はキレイだし、すっかり寛いでいたんですが、休憩所の店員さんによると「大丈夫、この先の道だって子供でも歩くハイキングコースですよ」とのこと。
まぁ、ほんじゃあせっかくだから登ってみるか??
とほんの気まぐれで、前に向かって歩き出してしまったのです・・・。
じゃん。
歩き始めてすぐ、目の前に現れた景色は私の想像を遙かに絶してました。
す、すごい。これはすごい。
神さまが見てる景色ってのがもしあるとしたら、それはこういうのかもしれない。
あるいは仙人がいるのかもしれない。
とにかく、人智を越えた物を信じたくなるような、そんな景色なんです。
私は一体なんで、イタリア語を話しながらこんな山に登ってるんだろう・・・。
一体どういう巡り合わせで、どういう運命で・・・そんな、考えてもしょーもないようなことを、ついつい考えたくなる。
人間って不思議です(笑)
景色があまりにすごいのでcoccolobluはすっかりテンションが高くなり、その後の山登りもスイスイ楽々。
道はどんどん険しく、危険さを増していきます。
この写真だけでは伝わりにくいと思うんですが、この砂利道、幅20cmほどしかありません。
しかも、柵も何もなく、一歩踏み外したら谷底に真っ逆さまです。
そういえば途中にお墓もあったような・・・あれってひょっとしてこの山で命を落とした人なんでしょうか?
これ、「子供でも歩くハイキングコースです」って言った奴だれだ~!!!
絶対無理、絶対無理ですから!!!
ハイテンションな上に危険と隣り合わせになったcoccoloblu、楽しくって楽しくって仕方なくて、もう笑い転げてそのまま谷底に落ちそうなくらい笑っておりました(笑)
(前にもそういうことあったなぁと思った人、そうです、私はイスキアでも笑ってました。)
私が大喜びで写真を撮りまくるので、同行者どん引きです。
曰く「止めてくれ・・・見てるだけで怖い・・・」とのこと。
まぁ、それが普通の反応だと思います。子供が歩くってのは絶対嘘です。
この後休憩を挟んで、更に道は過酷になっていくのですが・・・長くなったので今日はこの辺で!!
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