ここ数日春らしいお天気が続いているフィレンツェですが、最後の冬となった月曜日の話題を少し。
日本滞在から帰ってきた挨拶をしに、丘の上に住むマエストロ、エンツォ・ブテーラのお宅にうかがいました。
彼は彫刻や絵画を中心としたアーティストで、フィレンツェから車で30分ほど丘をのぼった自然の中に、アトリエ&自宅があります。
←これは、昨年マエストロからいただいた彫刻作品。ナポリの象徴とも言える道化師・プルチネッラをモチーフにしています。
恐れ多くて、我が家では家宝扱いです(汗)
マエストロのお宅の台所は、私がイタリアで出会った台所の中でも特に好きな台所の一つ。
残念ながらあんまり良い写真がないんですが↓↓↓
暖炉に薪をくべているのがマエストロ、その隣で料理しているのがスイス人の奥様です。
とっても気さくで話し好き、それでいてちょっと気むずかしい。
ごちゃごちゃ雑然としているのに、暖かみを感じる。
彼の性格をそのまま表現したような素朴な台所で、中央の大円卓がいつもみんなの集合場所です。
夕方5時頃にドルチェを持参して伺ったところ、「ちょうど軽く食べようと思っていたところだ、一緒にサラミでもつまもう」とのこと。
暖炉前で語らいながら、美味しいサラミとワインをいただきました。
お互いの近況、作品について、最近のフィレンツェのことや共通の友人について。
いつしか持って行ったドルチェや奥様手作りのクッキーも出てきて、食べて、喋って、笑って。
40年連れ添った二人の、夫婦漫才のような掛け合いもありました(笑)
日が暮れた後、場所を移して作品の簡単な手直しを始めたマエストロ。
ポーカーフェイスを装っているcoccolobluですが、彼の目力がすごくて、じっと顔をのぞき込まれると今でも冷や汗が出ます(汗)
最近あまり体調が良くないようですが、いつまでもこの強烈なオーラを放って、丘の上の家で制作を続けてもらいたいです。
コメントをお書きください