相変わらず昨年夏の旅行の話題です。
アルプスでトレッキングを楽しんだ後は、そのまま車でひたすら北上を続けました。
上へ上へ。フランスへ入ってからもとにかく北へ。
でも一日で走れる距離には限りがあるので、日が暮れる直前に適当な街を見つけ、そこに泊まるという行き当たりばったりな旅です。
最初に泊まったのは、オルレアン。
オルレアンといえばオルレアンの乙女、そう、ジャンヌ・ダルクですね。
正直なところ私は「オルレアンの乙女」というフレーズ以上のことは、この街について何も知らなくてですね(汗)
陽もくれるし今日はジャンヌ・ダルクに挨拶をしていくか、と軽い気持ちで宿を取りました。
(こんな行き当たりばったりなやり方で、空き室が見つかってラッキーですよね、ほんと)
着いてみたら思ったより都会で、キレイな街だったので、ゆっくり見て回れないのが残念でした。
トラムが街の中心を走ってるんですね。
ジャンヌ・ダルク像です。一応挨拶をしておきました。
ジャンヌ・ダルクについても、私は別に詳しくはありません。
マーク・トウェインのジャンヌ・ダルクの本を子供の頃に読んだんですが、あれ、読んだ方います?
ものすごーく長いんですよw
それもね、ストーリーがあって長いんではなくて、ただひたすらジャンヌを褒め称えたりする描写が長い長い。
一応最後までは読んだけどすっかり飽きてしまって、あまり記憶に残らなかった…ごめん、マーク・トウェイン。
そして、ごめんジャンヌ。
子供心にジャンヌ・ダルクという人物には惹かれたんですが、その後それ以上に彼女について調べようともしないまま長い年月が流れました。
そうそう、リュック・ベッソンが映画化もしましたね。
聖女か、悪魔か。
聖女として褒め称えるタイプのジャンヌ像ではなく、リュック・ベッソンが描こうとしたのは心に傷を置い、癲癇気質もあり、神とも悪魔とも知れぬ声に盲目的に従う一人の女性の姿でした。
彼女が信じたものは、本当に神の声だったのか。
それとも家族を英国兵に殺された上に目の前で姉を死姦された、少女の心の闇が作り出した、幻か。
実際のところ、ジャンヌ・ダルクという人には、ちょっとした狂気がついて回ります。
フランス人には英雄視されても、当然ながら敵国であったイギリスでは悪魔とする声も根強い。
そんな彼女の闇の部分を、フランス人であるリュック・ベッソンが撮ろうとしたことは、大変興味深かったです。(英雄としてのジャンヌを期待して観る人には、ちょっとわかりにくい映画になってましたけどね・汗)
まぁ、聖人というのは往々にして狂気をまとった人が多いので。
現代では心理学やら色々と発達して、昔なら「奇跡」と呼ばれた聖人に特有の現象も、かなり科学的に説明されてきていますね。
ジャンヌも、癲癇により幻影が見えていた…という説もあるそうです。
しかし、聖女だとしてもそうじゃないとしても、甲冑の鎧に身を包み、荒ぶる兵士たちを従えて戦場を走る少女というのは、やはりインパクトがあります。
オルレアンの乙女に敬意を表し、大聖堂を見て、街を少しぶらぶら。
フランスで食べる初の夕食は、若者たちで結構賑わっていたお店で食べました。
流行ってるようだったから美味しいかなと思ったんだけど、ちょっぴり期待はずれ。
伝統的なフランス料理というより、創作料理が多かったみたいです。
連れは下手にフランス語が話せるので、メニューとにらめっこして随分頑張ってましたが、私はメニュー読んでもどうせわからないので早々に諦めたw
だって、前菜、プリモ、セコンドと並んでいるイタリアのメニューとは全然並びが違っていて、幾つかの素材名くらいは理解できてもそれがメインになる食べ物なのかどうか判別つかない。
ウエイターさんに近くで食事していたカップルのお皿を「あれは何?」と拙いフランス語で聞いたら、ポテトだと言いながらメニューの該当部分を指してくれたので、その中からキノコ類がのったのを選んで「じゃあ私はこれ」と即決しました。
連れは相当ビックリしてた。
まさかフランス語さっぱりできない私の方が先に決めてしまうとはww
「フランス語話せるんじゃないか!」と悔しそうに言うけど、いえいえ、話せませんとも。
メニューが読めないなら、人が食べてるものを見て、同じもの頼めばいいのよ。
フランス入国もこれで三回目。モカさんはすっかりたくましくなりました(笑)
ポテトは、ちょっと胃もたれしました…。
見た目より量が多かった。
ホテルで休んだ後は、またひたすら車で北上を続けます。
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※お知らせ※
明後日から日本に一時帰国します。
わぁい、一年ぶりの日本だ♪
ブログの更新はできるかわからないけど、今回はたった2週間ぽっちの滞在なので、すぐ帰ってきます。
少々お待ちくださいませ☆
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