アッシジの話はまた今度、って書いたから、次はアッシジだと思いました??
わはははは!!!!甘い、甘い!!
アッシジかと見せかけて、もう一つのウンブリア州の素敵な街、今日はグッビオの話題です。
グッビオって街、知ってます?
coccolobluは名前くらいは微かに知っていましたが、何があるのか、どんな場所なのかもサッパリでした。
ただ、前回紹介したアグリから近かったので、行ってみることにしたんです。
うーん、トスカーナとの街の色合いの違い、わかるでしょうか?
ウンブリア州特有のこの優しい土の色の建物、そして山、緑。
私はこれが大好きで、初めてのイタリア旅行の時から「一番好きなのはウンブリア州かも!」と思い続けているほどです。
余談ですがcoccolobluは、暮らすならトスカーナかウンブリア(どっちかって言うとウンブリアが好き・・・)で、旅するなら南イタリアが好きです。
トスカーナの建物は、もう少し赤みがかってますね。
それは使っている土の種類によるのですが、とにかく素朴な感じがするやさしいウンブリア州の町並みの色には、癒されます。
グッビオについてネット見ると、特にアクセスが悪いということが書いてあります。
確かに車で行かないと、少し歩く必要があるかもしれませんね。
車だと街のすぐ下に駐車場があるので、それほど苦にはなりませんでしたが、それでも坂道が多いというのはイタリア小都市の大きな特徴でもあります。
カフェでエスプレッソを注入した後は、町歩きをぼんやりと楽しみます。
どこを見ても古い町並み。
空気はすでに山の空気なので、暑すぎず、体も喜んでる感じ!
この日のランチはちゃんと庭がある店で食べたかったので、私としては大っ変っ珍しく、ホテル付属のちゃんとしたレストランで食べました(笑)
少しお高かったけれど、庭からは素晴らしい眺望があって、スタッフも親切で良かったです。
そして、最近これが多くてすんません、頼んだのはトリュフのタリアテッレ。
めっちゃくちゃ美味い!!!
ハッキリ認めますけど、coccolobluはトリュフが好きです。
好きっていうか、大好きっていうか、もう麻薬的にこれ無しにはいられないっていうか・・・(爆)
嘘です。これ無しにでもやっていかないとすぐ破産しちゃうくらい高いキノコさんですが、とにかくトリュフには麻薬のような効果がある、とcoccolobluは固く信じております!!
トリュフというのはですね、世界三大珍味の一つでありますが、その他のフォアグラ、キャビアなどと大きく異なる点は、これは「ニオイ」を食べるものだということです。
味じゃないんです。
一番大事なのは、舌から感じる味覚よりも、鼻へと抜けていく香り・・・。
coccolobluは神かけて麻薬に手を出したことはありませんが、マジックペンのシンナー臭から察するに、麻薬というのも要は「ニオイ」で虜にするものなんじゃないかしら。
となれば、トリュフというのは習慣性や依存性こそないけれど、立派に麻薬として申請されてもおかしくないシロモノだと思います!!
以前coccolobluは白トリュフの本場ピエモンテ州に買い付けに行き、格安で白トリュフを仕入れてほくほくで帰ってきた電車内で、異臭騒ぎを起こしたことがあります。
ほんと、それくら強烈に「匂う」んですよ、このキノコ!
イタリアの場合、黒トリュフは白トリュフよりも格が下がります。
今回coccolobluがグッビオにて堪能したのは、地元で採れた新鮮な黒トリュフでありました。
これが白だったら・・・値段は倍でしょう、おそらく。
だって、こーんなにふんだんに、パスタの上に削ってあるんだもの!
グッビオにはモノレールがあって、更に上へと登ることができます。
高所恐怖症の人にとっては、このモノレール、かなり怖いみたいです。
というのも、ただのモノレールではなく、鳥カゴのようなものに人が立った状態で乗るタイプなんですよねw
coccolobluの場合は「バカと煙は高い所が好き」というやつで、要するに私って「煙」なので(→バカではありません。断じて!)高い所はノープロブレムですので元気に登っていきました。
上は確かに景色は良かったですが、教会が一つあっただけで、その教会にも大した目玉はなく、少々期待外れ。
疲れ果てたので私は木陰で昼寝とかして楽しく過ごしましたが、もし高所恐怖症の人とかいたら、ここはパスしても良い観光スポットでしょう。
イタリアからの団体観光客がやたらに多い教会で、あまり魅力がなかったです。
というわけで、たいした収穫もないまま、また下へと戻ります。
なんだか箱根を思い出すわぁ~。
高所恐怖症の人は、「登りは良くても、下りは絶対無理!」ということで一人歩いて下山していました。おつかれさん!
私の場合、母が高所恐怖症で、昔から少しでも高い場所では母が下を見下ろす位置にならないようにと立ち位置に気を使ってた記憶があります。
なので、高い所では人を「守る」気持ちはするけれど、自分自身はぜーんぜん平気です。
楽しく終わったグッビオ半日観光。
良い街だったから本当はこういうことは書きたくないんですが、一つ、一つだけ日本からグッビオを訪れる方に注意事項です。
グッビオの中心街、中央通りの入り口付近に、ガラス製の食器などを扱ったお店があります。
陶器のお店は山ほどありますが、ガラスというのは少なかったので、恐らくすぐわかるでしょう。
オリエンタルな曼荼羅模様から着想を得たガラス製品などが並んでいます。
そこの店主のおじさんには、注意をしてください。
残念ながらイタリアで巻き起こっている近年の「アジアブーム」には、生粋のアジア人である私たちにとっては少し首をかしげたくなるものも、少なくありません。
それについては私はあまり首をつっこみたくないのですが・・・とにかくこのオジサン、日本人のことが大好きすぎます。
最初のうちは彼の作った作品の紹介や、それの着想の元になったアジア思想やキリスト思想などについて話しているのですが、話しているうちにどんどんヒートアップ(日本人好きのイタリア人には、本当によくあるパターンです。)
挙げ句、私がその店に来たのは「運命だ」とか、彼の旅行に同行してくれとか、最終的にはもう単刀直入に「好きだ」とか・・・正直うざいのです。
こういうタイプの人は、日本人女性と見れば勝手な妄想を作り上げ、勝手に盛り上がってしまう傾向があります。
(話したくないとキッパリ断っても、「君のその姿勢からは僕も学ぶところがある。だから君は僕のところに来たのさ・・・」など、ハッキリ言って見当違いも甚だしいオソロシイ妄想にしか繋がらないので、このタイプとは話さないのが一番です。)
「旅の醍醐味は現地の人との触れあい」というのは、まったくその通りですが、イタリアの場合はこういう変な「アジア好き」がいることも承知して、注意しておく必要があります。
特に女性!
パートナーが一緒にいるからと安心しないでください。
妄想癖が激しいイタリア人は、あなたのパートナーを平然と無視します。
ひとまず、危害を加えるタイプの人ではないので、
1.話しかけない
2.店から出る!逃げる!
で対処してください。
これは一般論ですが、
経験から言って、こういうオジサンはまずビジネスの話を持ちかけてきます。
(君のイタリア語は素晴らしい、通訳してくれ、など)
そしてあなたのあらゆる美点を褒めそやします。
で、もしあなたが単純にビジネスとして連絡先を交換しようものなら、その要求はだんだんにエスカレートしていきます。
(まずは二人で郊外のレストランに食事に行って、仕事の打ち合わせをしよう、など)
その後の要求がどうなるかについては、個人的経験がないから言えません。
が、まぁなんとなく想像はつきますよね。
またいずれ、「個人旅行お役立ち情報」として書きますが、日本人女性は特に注意が必要です。
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hirohiro (木曜日, 23 8月 2012 12:03)
来月,ペルージアから足伸ばしてグッピオも行く予定です。
今放送中のNHKラジオイタリア語講座で紹介されてました。グーグルで見ると狭い通りばかりで雰囲気わからなかったので,素晴らしいお写真,とても参考になりました。
トリュフのパスタ目指してバスに乗ります。
佐藤モカ (木曜日, 23 8月 2012 23:27)
hirohiroさん
コメントありがとうございます☆
バスは少しわかりにくいかもしれませんが、小さいながら素敵な町なので、ぜひぜひ楽しんで行ってきてください。
トリュフ堪能したら、また教えてくださいね~。