イスキアに泊まりながら、大好きな島、プローチダにも行くことができました。
以前この島に五日間ほど滞在したことがあるので、実はかなり詳しいcoccoloblu。
イタリア人相手に案内ができるほどで、島の人にも「日本人のが詳しいってどういうことなん?!」と笑われたほどです(笑)
この島には、coccolobluにとって大切な思い出があります。
ひょっとして当時の知り合いに会うこともあるかしら・・・なーんてね、軽くドキドキ。
あはははは、なんかちょっと恥ずかし!
すべては、このマリーナ・コッリチェッラという名の港に偶然足を踏み入れた所から始まりました。
プローチダを訪れるほぼすべての人が、この港目当てと言ってもいいほどの観光の目玉なんですが、実はcoccolobluはぜーんぜん、この港のことを知りませんでした。
気ままな一人旅。
できるだけ小さな島で、静かにぶらぶらしてみたかったんです。
で、ぶらぶらと歩き回っているうちに、あるよく晴れた昼下がり、この港に辿り着きました。
「なんとなく、海の方へ」と長い長い階段を下り・・・辿り着いた先に見えた景色のあまりの美しさに、思わず息が止まったものです。
コッリチェッラ港の魅力は、写真では伝えきれません。
私が旅したのは9月で、観光シーズンがちょうど過ぎ去り、人気がなくなったところでした。
静か。ものっすごく静か。
時々、ぷかぷかと小舟が波に揺られる音だけが響いている。
そして、建物はおもちゃのようにカラフルで、可愛らしくて。
なんだかこの港は現実離れしているぞ、時間を止める魔法にでもかかっているようだ、なんて馬鹿なことを真剣に考えてしまうような場所なんです。
coccolobluはここで、一人の若い船長さんに出会いました。
そしてその後、彼の助けでプローチダの様々な美しさを教えてもらうことになるのですが・・・それはまた別のお話ですね。
この島で撮影された「イル・ポスティーノ」という名作映画を観たことのある方なら、マリオが島の美しい所を一つ一つ録音して(記録して)回るシーンのことを覚えていると思います。
初めて訪れた時のプローチダでの日々は、予期していたわけではありませんが、なんとなくあのマリオの録音に似ていました。
あれから約3年。
あの頃とは自分を取り巻く状況が違うし(なにより今はイタリア在住だし)、島を見る目も変わってしまったような気がします。
でも、この港の美しさだけは色褪せていなくて、なんだか妙にほっとしました。
「イル・ポスティーノ」については、また後日どこかに書くかもしれません。
この港にはポスティーノの撮影で使われたBarが今も残っていて、「どーしてもそこでご飯が食べたいっ」と言う同行者がいたので、ランチはその店で食べました。
店のおじちゃんと、撮影当時の話などをしていたらすっかり盛り上がり。
どういう話の流れだったのか忘れましたが、何故か店のキーボードを弾くということになり、coccolobluは食後の腹ごなしに、しばし即興演奏会をすることに。
思いつくままに、静かでゆったりしたメロディを弾かせてもらいました。
弾き終わると、店のおごりのレモンチェッロがカウンターに用意されていました。
「これはマンマの手作りさ」と店の息子さん。
「あんた、たまにでいいから弾きに来ないか?」とおじちゃんから思わぬスカウトをされましたが(笑)、あー、そんな人生もいいなぁ。
古い映画の撮影場所だった港のBarで、ピアノを弾きながら暮らすなんて、いい人生だろうな!!(完全に現実逃避w)
すっかり長居してしまったBarを出て、ぷらぷらと散歩へ。
プローチダのその他の場所の写真は、また次回。
コメントをお書きください
tomaka (土曜日, 23 4月 2011 03:30)
最高!本当に最高!
写真も文章も・・・すべて最高!
私も現実逃避したい。
夢のような島ですね。
いつかきっと・・・
coccoloblu (木曜日, 28 4月 2011 00:30)
tomakaさん
ありがとうございます☆
時間の流れ方が違うように感じる、そんなゆったりした小さな島です。
現実逃避にはぴったり!?