ども、coccolobluです。
私が指圧をするのはブログでもちょいちょい書いてるから知ってる方も多いと思いますが、指圧なんてものをやってると、頻繁に「ベネッセレ(心身の健康関連)のイベント」に呼ばれます。
よく呼ばれるのは、指圧とか気功とかアロマテラピーとか、心身の健康に効きそうな(?)様々な物を集めたイベント。
効きそうな・・・と書いたのには意味があって。
イタリアでこういうイベントをやると、しばしば「こりゃ怪しいだろー」って物も集まってくるんですね(笑)
日本人だからこそ「日本発の健康法!」とか書かれてても「んなわきゃない」と思う物もあるし、何でもかんでも「オリエンタルなら健康っぽい」と文化がごちゃまぜになってるような物は信用できないし、イタリア人には判別できない怪しさもこっちはヒシヒシ感じてしまう。
果ては「これは・・・母体は新興宗教なのか?」と思うような物も大手を振って「日本発!」と銘打たれたりしてるから、困ったもんです。
それにねぇ、イタリア人にこの「怪しさ」を説明する言葉がどうしても見つからない。
それで気分悪い思いをすることも、ままあります。
日本では「自然食品」「○○セラピー」なんて名がつく物の背後に新興宗教が隠れてる場合が多いのは、まぁ周知の事実だと思うんですが、イタリアでその危険性を理解してる人はほぼ皆無のように見えます。
宗教は関係ないにしても、自然保護団体なんて名目だと、頭っから「イイコトしてる団体」だと信じ切って募金しちゃうような純真な人が多いこと・・・。
でもそういうイベントで見かける商品や団体のすべてが怪しいわけではもちろんありません。
真面目にいい商品がお得値段で手に入ることもあるし、腕のあるセラピスタが来てることもあるし、まぁ一応、coccolobluの指圧も好評です。
(あ、でも指圧が全部クリアとも言いません。年に一度のイタリア全土指圧イベントなんかに行くと、世界中の怪しい人が見られます(爆)
前に、人に手をかざされただけでビクビクビクって飛び上がるのを売りにしてる日本人がいて、イタリア人たちは「何て繊細な感覚の持ち主なんだ!さすが日本人のマエストロ!」とか言ってましたが、私は苦笑でした。。。
正直真剣に勉強してる人の邪魔だから、「日本人」を売りにして馬鹿なことするの、やめれ!と腹も立つしね。)
・・・・前置きが長くなっちゃったけど、先週もそんな「怪しい」イベントに潜入してきました。
しかしこれが、見た目は思いっきり怪しかったのに、内容は意外とちゃんとした物で(笑)
会場は私も二度ほど行ったことのあるBar兼レストランだったので、「今日はたいした物はないだろう」とかなり気軽に出かけたんですが、なんとレストランの奥に秘密の扉があってその向こうに大きな劇場が!
扉を開けた途端、怪しい空気がむんむん(笑)
後で気付いたんですけど、どうも主催者たち、飾り付けの方法とライトの色間違えちゃったみたいです。
赤や緑のライトに照らされた劇場ってだけで怪しいのに、無駄にマネキンやミラーボールまで回ってるもんだから・・・一瞬逃げようかと思っちゃったw
そんな中でも我々指圧グループは、いつも通りマットを並べて、ふざけたり冗談言ったりしながら「ちょっと最近腰が痛いわー。誰かもんでー」と指圧したり、されたりしておりました。
舞台の上には・・・何故か沢山のドラが。
一体何のためのドラなんだ・・・と思っていたら、キター!!!
「怪しい」を絵に描いたようなヒゲもじゃ、ロン毛のおじさんが、ドラを鳴らしたり笛を鳴らしたりし始めました!
「なんなんだこの人は!?何するんだ!?」とかなり引き気味のcoccolobluでしたが、夕飯後にこのおじさんがドラ演奏会をするというので、一応聞いてみることに。
(というか、目の前で演奏されるんだから、聞かないという選択肢はないw)
おもむろにバチを持ってドラをこすり始めるおじさん・・・あ、あれ?あれれ?
意外と面白い音が出るんだ。
しかも意外と迫力あるじゃん。
あれ、なんか・・・映画音楽のワンシーンみたいで結構かっこいいんじゃ・・・?
そう、ドラのコンサートなんて生まれて初めて聞きましたが、意外と良かったです。
ドラおじさん、疑ってごめんね。
ドラって優しくこすると不思議な音が出て、それに叩いたり笛の音を加えたりするうちに、まるでアクション映画の戦闘シーンみたいな激しい音楽になるんですね。
いやぁ、面白かった。
しかしこの日は雨の日曜日。
夕飯後ともなると、お客さん、だーれもいない。
観客はみんな出店者・・・。
おじさんは一生懸命ドラを鳴らし続けるも、周囲はだんだんだらけてくる・・。
おじさんの目の前にいる気功師の男性、自分のベッドの上に横になって寝ちゃってるし(笑)
それにしても赤い照明の中、人が一人横たわっていて、その横で一心不乱にドラを鳴らすおじさん・・・やっぱり怪しい。笑える。いや、笑うしかない!
寝転がっていたのは、何も気功の男性だけではありませんでした。
我々指圧メンバーも、自分たちのマットの上でごろごろ。
coccolobluも寝転がって適当に見ていたんですが、ふと気付くと横から「ごぉぉぉ」という音が?
・・・あ、アルベリーコぉ(指圧メンバー最年長)、さすがにいびきかいちゃダメだってば!
おまけに、ドラおじさんが笛を鳴らしだした瞬間、私の隣で寝転がっていた女の子が「あれ、両手にバチ持ってたんじゃなかったの?どこから笛吹いてんのかしら。チ○○から?」
ちょっと!!あなた一応女の子なんだから!そういう下品なこと言わないの!!!
すみません、指圧メンバー、せっかくの熱演なのにかなり雰囲気ぶち壊してます(爆)
まぁ、こんなメンバーだから、どんな怪しい場所に行ってもヘラヘラ笑ってやり過ごせるのかもしれません。
ドラおじさん、ごめんね。演奏は良かったよ。
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Abraham (日曜日, 22 7月 2012 02:44)
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