さて。
Torre del Lago湖編と銘打ってはみたものの、実はそんなに大した話もないんですが。
海辺によく植えられてるこの植物を見ると、なんとなくリゾート地に来た気がしますね。
名前は・・・ソテツでしたかね、違ったかしら。
イタリア語では多分チカスと言うんですが・・・違ったかいな。
すいません、不確かな情報に不確かな情報を重ねてしまった(笑)
こちらが、その湖です。
結構大きくて、遊覧船も出ているようですが、あまり人で賑わってるところを見たことがありません。
休日は賑わうのかな?
海とは打って変わって、湖の雰囲気はとっても静か。
ビキニ美女を連想する海、長袖ニットの知的な女性を思わせる湖。
楽しそうな海、ちょっと哀しそうな湖。
Torre del Lagoのいい所は、水にまつわるそんな二つの異なる顔を、左右に持っていることなんですね。
当然、そんな環境は偉大な芸術家を育てます。
Torre del Lagoが誇る偉大な芸術家といえば、こちら、プッチーニです。
数々の有名オペラを作曲したプッチーニ。
出身地はルッカのようですが、「蝶々婦人」「トスカ」「ラ・ボエーム」など、有名なオペラのほとんどをこの地で作曲しています。
オペラに詳しい友人からは、まずは一通りプッチーニを聞いておけば、オペラを聴くための耳が鍛えられると教えてもらったことがあります。
なるほど、今日でも頻繁に上演される有名演目は、ほとんど彼の作です。
こちらがプッチーニの自宅兼仕事場。
現在は博物館として公開されています。
(と知ったように書きますが、coccolobluは入ったことがありません。すみません・・・またいつか!)
家の雰囲気、そして彼の写真を見ていると、どうもかなり流行好きの伊達男だったように感じられるんですが・・・どうでしょ?
でも新しい物が好きだったのは確かなようで、誰よりも早く自転車を乗り回していたという逸話も残っています。
まぁ、すぐ、交通事故を起こして骨折したようですが・・・(汗)
Torre del Lagoは、プッチーニフェスティバルが開催されることでも有名。
湖に添った場所に大きな野外劇場があって、そこでプッチーニの作品を上演しています。
ただcoccoloblu的に残念なのは、この劇場、非常にプラスチック的というか近代的というか、全然雰囲気が良くないんです。
せっかくオペラを観るのなら、古代ローマ式劇場とか、由緒あるオペラハウスで・・・と思ったのはcoccolobluだけではないらしく、劇場が作られた当初はかなり反対意見も多かったのだとか。
私は初イタリア旅行の時に、うんと頑張ってローマのオペラ座の一番安い天井桟敷席のチケットを買いました。
演目はプッチーニの「マノン・レスコー」。
オペラそのものも楽しかったんですが、自分は今ローマのオペラ座にいるんだ!という高揚感や、きらびやかなシャンデリアの輝きは忘れることができません。
海と湖、二つの顔を持つTorre del Lagoは、イタリアが誇る音楽家の街でもありました。
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tokyomasakage (土曜日, 29 5月 2010 05:43)
こんにちは!
今日はとても知的。なんか賢くなった気分。海と湖、顔が全然違うんですね。
プッチーニ良く聞く名前。
オペラ歌手の知り合いはいますが、まだ本格的なオペラ見たことない。残念!
本当にcoccolobluさんのブログは色々な角度から物事を見られ感心するばかり。
写真もきれいだし。
いつもありがとうございます。
coccoloblu (土曜日, 29 5月 2010 13:02)
tokyomasakageさん、
つくづく褒め上手ですね~(笑)
私もオペラは全然詳しくないんです。
クラシックに詳しい友達がプレゼントしてくれたDVD、観なきゃ観なきゃと思いつつ既に3年経過しました・・・。
でもイタリアでオペラを観るという、雰囲気に酔うのは好きです(爆)