イスキア旅行の話題の途中ですが、久々にフィレンツェでの休日についてです。
フィレンツェは最近ようやく、温かくなってきました。
気候が良くなってくるこの時期の日曜日は、特に下調べをしていなくてもちょっと動いただけで何かしらのイベントに出くわします。
今日は家を出発してみたら、うちの近所の道が歩行者天国になっていて、そこに市場が出ていました。
せっかくだからとプラプラ見て回り、素敵なアンティークの雑誌表紙を発見。
1896発刊のアメリカの雑誌、「The Black Cat」の六月号の表紙です。
これ、素材は布なんですが雑誌は紙だったんですよね?
詳しいことはよくわかりませんが(汗)、とにかくデザインに一目惚れしてしまったのでゲット。
地域の小さな市場を楽しんだ後は、いざフィレンツェを飛び出し丘の上の町へ。
向かったのはフィレンツェを見下ろす丘の上の町、フィエーゾレです。
フィレンツェ全体を一望することができる、エトルスキの遺跡が残る町。
本当はここで止まるつもりはなかったんですが、急に空が曇ってきて雨が降ってきたので、ジェラテリアでジェラートを食べながら雨宿りすることに。
彫刻家のマエストロに以前教えてもらった、この辺りで一番美味しいというジェラートを食べて、本を読んでいたら太陽が出てきました。
というわけで、移動再開。
フィエーゾレの広場では、↑の写真のように本の市場が開かれていました。
フィエーゾレを後にして、向かったのは更に30分ほど丘を登ったところにある、オルモ。
バイクで山道を走っていると、途中で突然空気が変わって涼しくなるのを体感できます。
盆地で蒸し暑くなるフィレンツェと違って、この辺りは標高が高いので夏でも涼しいんです。
オルモには特に何もありません。町とか、見るべき観光地とか、そういうものは少なくとも何もない。
ただ丘からの眺めと、花が咲き乱れる広大な草原、糸杉、美味しい空気、広い空、そういうものがある場所です。
始めてオルモにやって来た時もちょうどこのくらいの季節で、一面の花畑を見て仰天したものでした。
「ここは何だ!アルプスの少女ハイジの世界か?トスカーナなのにヨーロヨーロレーイッヒなのか!?」
・・・・と、興奮気味に書き殴ったノートが今も残っています(笑)
coccolobluはここにビニールシート持参でやってきて、昼寝をしたり、本を読んだり、写真を撮ったりするのが好きです。
面白い本に引き込まれているうちに陽がかげってきて、肌寒くなってきました。
さぁて、そろそろ帰るかな。
有意義なことは何もしなかったような、特別なことなんか何も起きなかったような、肩の力が抜けた普通の休日の過ごし方。
化粧もせずに出かけて、気の向くままに動いて、気が向いた場所で立ち止まる。
でもこんな普通の休日が、実はとても幸せな休日だったりします。
今日はいい日でした。
コメントをお書きください
tokyomasakage (月曜日, 24 5月 2010 15:24)
いつもフィレンツェに行ったら、ドゥオーモのてっぺんやポンテヴェッキオからあの山の上はどんな感じかなぁと思っていました。そのあたりかな?
>でもこんな普通の休日が、実はとても幸せな休日だったりします。
本当にそう思います。普通の休日と言える休日が至福の休日。
coccoloblu (火曜日, 25 5月 2010 13:28)
tokyomasakageさん、
そう、たぶんその山の上の辺りです!
フィエーゾレは見晴らしが良くて雰囲気がいい町なので、ヨーロッパからの観光客に人気です。
オルモより上になると、地元の人がピクニックしてるのが多いかな。
友達と会ったり、旅行したり、パーティーがあったり、そういう特別なことをする休日ももちろん素敵なんですけど、最近こういう普通の休日に幸せを感じるようになってきました。